神戸松蔭大学における教育の方針
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
神戸松蔭大学は、キリスト教の愛の精神を基本とした人間教育を通じて、他者への思いやりの心をもって社会に貢献する人材を育成することを目標としている。そのために、本学の学生には卒業時までに次の能力を養成した上で学士の学位を授与する方針である。
1.知識・理解
- (1)人間の生きてきた歴史・自然・環境を正しく理解し、地域・社会の中で生きる人間として果たすべき役割をきちんと理解している。
- (2)グローバル化する国際社会において、多様な文化が存在することを認識し、その価値を十分に理解している。
2.汎用的技能
- (1)生涯にわたって学び続けることのできる基礎力となる教養に支えられた、広い視野からとらえた専門的技術・技能を身につけている。
- (2)社会に流通する情報を正しく把握し、その主体的・批判的な受容に基づいて、論理的に判断でき、自分の考えを的確に表現することができる高度なコミュニケーション能力を身につけている。
3.態度・志向性
- (1)自立した人間として、自己を確立することに努力するとともに、自己実現のみを願わず、学んだことを地域・社会に還元し、その中で他者と調和して生きていくことができる。
- (2)狭い専門の枠にとどまることなく、自分の人生に結びつけて考える能力をもち、身につけた専門的知識を自らのキャリアに生かしつつ、社会に貢献することができる。
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
本学の教育は、大きく、全学共通科目、外国語科目、専門教育科目からなる。それぞれの科目の目的は、ディプロマ・ポリシーを受けて、次の通りである。
全学共通科目
情報の受容・発信において必要される、言語によるコミュニケーション力を身につけるとともに、キリスト教の愛の精神の理解を通じて、他者への寛容、地域・社会への貢献に対する感覚を身につける。
外国語科目
日本語以外の言語を学ぶことを通じて、文化の多様性に対する理解を深めるとともに、国際化した社会の中で生きていく社会人としての基礎的な技術を身につける。
専門教育科目
柔軟で実践的な教養力に基づいて、論理性に裏付けられた知識を身につけるとともに、人間性・自然に対する十分な理解に支えられた専門性を身につける。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
本学へ入学する学生には、次の資質をもっていることを期待する。
1.知識・技能
固定した知識の習得のみに関心を示すのではなく、純真な好奇心をもって、積極的に物事に取り組み、学んでいくことができる基礎的な学力をもつこと。
2.思考力・判断力・表現力
現在、未完成な面があっても、入学後に、自ら課題を発見し、柔軟な判断力をもって解決にあたり、成果を他人に伝える表現力を伸ばすことに意欲をもつこと。
3.主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度
キリスト教の愛の精神に理解を示し、学生である期間を、自らを向上させることのみに使うのでなく、積極的に周りの人々と関わり協調していく心をもつこと。