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文学部 日本語日本文化学科

卒業生メッセージ

国語の楽しさを、グループワークやICT活用など多様な学びで伝えます。

神戸市 公立中学校 勤務
日本語日本文化学科 2023年卒業
(兵庫県立 御影高等学校出身)
在学時、教育実習で関心をひく工夫として、さまざまな絵を用いて授業を行ったところ、生徒から「国語への苦手意識が少なくなった」という反応をもらいました。それまで自信が持てずにいましたが、このことで手応えを得て教員になることを決意。現在、教員として心がけているのは、生徒の語彙力や読解力が伸びるように、少しでも文章を読み、書くように声かけをすることです。グループワークも取り入れ、生徒同士で気づきを得たときの楽しさを共有できるように工夫しています。また1年次には、早い段階で自分に合う勉強法を確立できるように体験談を交えてアドバイスしています。在学時に方言や日本語の音韻を学び、日本語の奥深さに感動しました。そんなふうに国語を学ぶ楽しさを、イラストなどの視覚教材やICTも活用して伝えていきたいと思っています。

誰もが俳諧・俳句に親しんでもらえるように、魅力を伝えられる学芸員をめざします。

公益財団法人 柿衞文庫 勤務
日本語日本文化学科 2021年卒業
(兵庫県 松蔭高等学校出身)
市立伊丹ミュージアムにおいて、公益財団法人柿衞文庫が所蔵する俳諧コレクションの保存管理や調査研究、展覧会、講座、俳句募集などの教育普及を行っています。展覧会ではテーマに沿った作品を選ぶだけでなく、訪れた方が理解しやすいよう、展示の流れや作品の解説に努めています。また展示作業の際は、作品の状態などを考慮しながら慎重に行う必要がありますが、在学時に開催された松蔭祭において『源氏物語』の資料を展示する機会を得たおかげで実践的にその基礎を学ぶことができました。そのほかには、子どもたちにも俳句に親しんでもらえるような講座やイベントを企画し、実施しています。今後も幅広い世代の方に興味を持ってもらえるよう、趣向を凝らした展覧会や講座などを通じて俳諧・俳句の魅力を伝えていきたいと考えています。

内定者ボイス

株式会社 J R西日本ITソリューションズ 内定

わかりやすく伝える表現力で、人の「思い」を橋渡しできるITエンジニアをめざします。

日本語日本文化学科 4年
(兵庫県立 宝塚高等学校出身)

日常的に触れる言葉の研究は、何気なく使っていても、そのルーツを紐解いていくと成立した理由が裏付けされていくのが興味深かったです。日本の文化の考察では、“曖昧文化”とその美学を追究するうえで、曖昧だからこそ理解することの難しさも感じました。しかし、その文化を「おもしろい」と楽しめる思考こそ、社会に出てから強く生きられる糧になるのではと思っています。
卒業後は電鉄会社が活用するITシステムに関する仕事に携わります。複数の異なるシステムを適正に運用するために、システム利用者様には4年間で培った言語表現の知識で、わかりやすく伝える工夫をこらし、人と人との「思い」を橋渡しする役割を果たしたいと考えています。

日本語日本文化学科を選んだ理由

「自分の生まれ育った国の文化や環境の背景に造詣を深めたい」と思っていた私にとって、まさに学科の学び全般が、興味の対象でした。

この科目要チェック!

「方言学の基礎」
言葉というものは、私たちの身近なツールでありながらも、身を置く環境の特色を色濃く反映するもの。その変容過程を地道に調査することや、データの裏付け作業といった経験は、社会人になっても活かせると思います。

ここがイチオシ!

日本文化のカバー領域が広い
学ぶ領域がとても広いので、漠然と「日本文化について学びたい」という人でも、入学後には追究したい分野が見つけられるはずです。また、それぞれの分野に通じる発見もあり、多角的な見解を得られると思います。

ダイワボウ情報システム 株式会社 内定

映像作品を多角的に考察する分析力を礎に、お客様のニーズを超えた提案力を磨きます。

日本語日本文化学科 4年
(兵庫県立 西宮高等学校出身)

ゼミでは、舞台や映像の表現手法やテーマを考察しました。自分が興味のある作品はどうしても思い入れが強くなってしまいますが、先生が選んだ作品は初めて観るものばかりだったので、冷静に新しい発見ができるなど、違う角度から分析する力が身につきました。また演劇鑑賞では、これまで主人公ばかり注目していましたが、脇役や音楽、照明などを含めて舞台を俯瞰的に観ることで、表現手法についての学びがより深まりました。
卒業後は、お客様の要望にあった商品を提供する商社の営業職に就きます。映像作品を評論するうえで多角的に考察してきた力を活かし、お客様のニーズの中から課題を見出し、要望以上の提案ができるようになることが目標です。

日本語日本文化学科を選んだ理由

メディアやそれを活用した表現を学べることが最大の理由。映像を作る側ではなく、あくまで視聴者側として、その表現方法を深く学びたいと思いました。

この科目要チェック!

「サブカル論」
さまざまな国でリメイクされた映像作品の相違点を考察する課題では、文化や宗教による人物像の変化が興味深かったです。また、私たちが発信する立場になった際に起こりうる問題を、客観視することができました。

ここがイチオシ!

先生方がユニーク!
個性的なファッションの先生やおもしろい講義内容の先生などユニークな先生が多いので、とても身近な感覚でお話しできます。先生という以前に、人間として魅力的なので、これから生きる上での指針になっています。