
人間科学部 心理学科
安達圭一郎 教授
ここで学生に知っておいてほしいことが2つあります。
1つ目は、患者さんに限らず、どんな人にも、その人なりの事情があるというシンプルな事実です。
2つ目は、こうした事情が解決しないと、心の病や現在の悩みからは解放されないという幻想を持たないことです。
この2つのことをしっかり理解しておかないと、心の病気や悩みは、過去の体験を洗いざらい解決し、その人の考え方や生き方、はたまた気力や根性を変えなければいけないという間違った思い込みに囚われてしまいます。過去はどうであれ、「今」生きているその人自身といかに関わりを持つかが大切だからです。
▲「心の専門家」臨床心理士もめざせます!
カウンセリングの授業で、カウンセラーとクライエントに分かれ、話を否定せず、あるがままに聴く練習をするのも、そのためです。
2017年4月
新学科開設