
Step4 応用する
布以外にも、いろいろな素材が使えます。お菓子をテーマにした服をデザインするために、パッケージやグミを使ってみてもOK。
自由な発想でイメージを膨らませてください。
先輩アドバイス
福岡市立福岡女子高等学校出身
在学生(3年)
「布でつくるデザイン画」や授業で育てた発想力を活かして、神戸松蔭125周年をテーマにしたショーを企画中です!
オープンキャンパスで高校生に「布でつくるデザイン画」制作のアドバイスをしましたが、素材の使い方や配置の発想がとても自由でとても刺激になりました。自分の常識にとらわれないことで、発想はどんどん広がるものだと実感中です!
デザインをしていると、「もっとこうしたい!」というアイディアが出てきます。完成してみると、はじめにぼんやり思い描いていたものとは、まったく違うものになることも!私は神戸の街を表現したタータンチェック「神戸タータン」を使用した衣装づくりに取り組んでいたのですが、そのときも発想力の大切さを実感しました。
これまでにないファッションをつくろう!と、デニムの一部にチュールのタータンを使ってみたり、どんなデザインにも似合うお揃いのリボンをつくったり…。布の使い方を工夫して、神戸タータンが映える衣装を創りあげました。今は、神戸松蔭125周年をテーマにファッションショーを企画しています。

先生のまとめ
頭の中のイメージを形にして人に伝える。
それは、ファッションに限らず、どんな仕事でも必要なことです。
頭で考えて描くと、既存の枠組みから出ていくのが難しいものですが、「布を使う」と思ってもいなかったものが生まれる面白さがあります。絵では描き切れない思い、言葉にできないことを抽出して表現する経験をしてみましょう。
自分の頭の中にあるイメージをカタチにして伝えるということは、どんな仕事でも必要になります。今回は布でつくるデザイン画でしたが、デザインに限らず自分なりの表現方法を持っていれば、社会できっと役に立ちますよ。ファッションをきっかけに、社会人として必要な力を楽しく学んでいきましょう。
それと同時に、世の中にはいろいろな価値観があって、いろいろな美しさがあることにも気づいてください。そして、自分なりに、自由な生き方を貫けるように学んでほしいと思います。