
Step4 応用する
子どもには運動遊びをさせたいか、塾や習い事を大切にしたいか。
もし親だったら?保育者だったら?いろいろな立場から考えてみましょう。
先輩アドバイス
兵庫県立加古川南高等学校出身
在学生(4年)
運動遊びの効果を理解していると保護者にもきちんと、その大切さを説明できる。
私は外で遊ぶのが大好きで、両親も自由に遊ばせてくれたので、子どもの頃の思い出は楽しいものが多いです。だからもし自分が親になったら、子どもにも好きなことを楽しんでほしいと思いますし、外で元気よく遊んでほしいです。家でできるゲームは手軽だし、お勉強も大切ですが、たとえば公園でいろんな年齢の子と遊んだり、転んで失敗したりといった経験は、なににも替えられない学びだと感じています!
ただなかには、怪我を心配して運動を遠ざけてしまう保護者の方もいます。その気持ちもわかりますし、世間的には幼児期のタブレット学習も流行っていますよね。将来は保育者として、運動遊びの大切さをきちんと説明しながら、子どもにとってバランスのいい環境をつくっていきたいです!
先生のまとめ
すぐに結果が出ない運動遊びですが、
上手にできたかどうかより、楽しんだかどうかが大切。
運動遊びは、塾での勉強や習い事のように、成果が目に見えるものではありません。でも、身体的な能力はもちろん、知的・精神的な能力を高め、社会性を育てるためには重要な役割を担っているのが運動です。また、運動遊びには室内でできるものもたくさんあります。たとえばパズルは指先のいい運動になりますし、指先を動かすことで脳も活発になります。運動は心や知性の成長とも結びついているんですよ。
ただ、将来子どもに関わる仕事に就いたときに、気をつけてほしいことがひとつあります。それは「上手にできたか」ではなく、「楽しんで遊べたかどうか」が大切だということ。できなかったことを否定するのではなく、今できていることや少しでもできたことを褒めてあげてください。
運動が嫌いな大人のなかには、幼少期の失敗経験が苦手意識につながっている人も多いということを知っておいてください。